検査方法
検査方法
医師と会話を楽しみながら10~15分程度で検査は終わります

当院では、痛みを伴わない「無痛大腸内視鏡検査」を行っています。
大腸内視鏡検査は直腸から盲腸または回腸末端(小腸の終わり)まで内視鏡を挿入し観察する検査で、大腸のいちばん奥、盲腸までは平均5分程度で挿入できます。
医師と会話を楽しみながら10~15分程度で検査は終わりますので、安心して検査を受けてください。
一般的に行われている大腸内視鏡検査中に苦痛になる原因は、内視鏡で腸が引き伸ばされるからです。 当院が行う「無痛大腸内視鏡検査」は大腸の中に空気を送らず、むしろ吸引しながら挿入するため痛みはありません。
色素をまいて表面の構造を観察する「色素内視鏡」、組織を採取し顕微鏡で観察する「病理組織検査」を組み合わせて、大腸の中を詳細に観察させていただきます。
検査は無理をせずに行いますので、心配なさらないで受けてみられてはいかがでしょうか。
安全第一!危険を伴う鎮静下の内視鏡検査は行いません
ver2024.8.18
鎮静薬を使用しない理由
- 鎮静薬(眠った状態)による死亡事故と偶発症が最も多い。
- 2日に1人死亡し、毎日数+件の事故が起こっている(内視鏡学会全国調査より)
これは少なく見積もったデータで実際にはもっと鎮静剤の事故は多い。 - 検査にも無理が生じ、心肺系や腸管壁に過剰な負担を与え危険度が増す。
- 鎮静薬に頼ると、医師は検査技術を向上する努力をしなくなります。
安全な世界 危険な日本の違い
- 多くの国では鎮静薬を使用して内視鏡検査をしていますが、手術同様、麻酔医が必ず付いて安全性に配慮がされています。
- ところが日本では一部の医療機関を除き、多くは麻酔医が付かずに行われており、安全な全身管理が行われていません。
鎮静薬を使用する場合の当院の考え方
検査による苦痛は、検査に無理が生じているアラーム。
鎮静薬はその警報を解除し、検査に無理が生じ、腸壁をキズをつけたり、最悪の場合穿孔という重大事故を引き起こします。
鎮静薬を使用した内視鏡は,麻酔医の看視下に万全の態勢で行い、治療や精査など特殊な内視鏡に限定すべきです。
参考文献:
日本麻醉科学会「安全な麻酔のためのモニター指針」2019.3
日本麻酔科学会「安全な鎮静のためのプラクティカルガイド」2020.6.15
日本消化器内視鏡学会「消化器内視鏡関連の偶発症に関する第7回全国調査報告 2019~2021年までの3年間」2024.5
当院では、Frick法という方法で検査しています
ver2024.8.18
当院の方法
- 千葉大光学医療診療部のスタッフと当院スタッフが共同で開発した方法です。
- 空気やガスを一切送らず一番奥の盲腸まで挿入する方法です。
- エッ?どうやって腸管内を進むの?・・・→その答えは、
- 「管腔を見ず無名溝をみる」。この方法が安全で安楽な方法です。
なぜ安楽なのか?
- ガスを送ると腸管が過伸展され血管と神経も引き伸ばし、腸の虚血と神経痛が複合して苦痛を生じると予想しています。
- 腸管壁は5層構造していますが、第5層の漿膜(腹膜)には紐があり弾力性がありません。乱暴な操作や腸管の過伸展は苦痛を与え腸管壁をキズつけます。
- Frick フリック法ではガスを送らないので腸管は常に虚脱した状態なので安全で、苦痛を感じにくいのです。
鎮静薬には健忘作用
東大の麻酔医 諏訪医師は鎮静薬を使用する内視鏡に警鐘を鳴らしています。
当院医師は外科医ですが名古屋の病院で全身麻酔も数多く担当し、鎮静薬の怖さもよく知っています。鎮静薬を使用すると内視鏡は楽だったという感想をよく聞きますが、正確に言うと違います。鎮静薬の健忘作用によって苦痛を覚えていないだけです。
※内視鏡学会全国調査では1週間で鎮静薬によって3名死亡しています。年間に換算すると約150名の死亡数です。
当院の内視鏡専門医
日本大腸肛門病学会と日本消化器内視鏡学会の専門医・指導医です
当院は日本大腸肛門病学会の指導認定施設です
医師でありながら浄土宗の僧侶でもあります。
内視鏡を持って生まれてきたのではないかと言われます。寝ているときにも手指が勝手に動いて内視鏡をしているらしい。
1991年に開院してからの大腸内視鏡件数
※勤務医10年間の件数は含みません
- ポリープ切除件数:9800件...切除したポリープの個数約1万8000個
- 大腸内視鏡検査件数:約4万件
- 自分の胃と腸は自分自身で検査します。
若手医師の訓練には必須。 - 自分自身で練習すれば、検査中の相手の感覚や気持ちがよくわかり内視鏡の手技は格段に上達します。
改訂 2021.1.12
Izumo Central Clinic
講演資料より
おこなった内視鏡を距離で表すと 山手線2周+α
1991.5.1〜2020.12.31

30年間に当院の医師が一人でおこなった内視鏡件数と、内視鏡で観察した長さ(距離)です。
- 上部(胃カメラ):25,716件
- 大腸:42,276件
- 大腸ポリープ切除:9.811件
合計 約7.7万件 77km(1人1mとして計算)
(勤務医10年間の件数は含みません)
内視鏡検査に胃腸にやさしい炭酸ガスを使用しています。
内視鏡検査では、通常、「空気」で消化管を拡げて検査をします。
検査後、しばらく消化管内に空気が残り、お腹が張ることがあります。
当院では検査中は「炭酸ガス」を使用しています。
炭酸ガスは、空気よりも約130倍早く吐いた息とともに排出されるため、検査中も検査後も楽です。検査後数分でお腹の張りはなくなります。
検査中も検査後も楽な検査を提供いたします。