内視鏡

虚血性大腸炎

虚血性大腸炎とは・・・

腸管の虚血が原因で起こる大腸の炎症性の病変です。好発部位は左側結腸で、高齢者に好発し、性差はほぼ等しいですが、やや女性が多いです。動脈硬化症、高血圧、うっ血性心不全、糖尿病、脳血管障害など基礎疾患がある方や、腹部手術の既往がある方に多く見られます。

症状

突発する腹痛、下痢、血便が本症の3大兆候です。通常は頑固な便秘が先行し、突然の強い左側腹部痛が見られ、その直後に水様性の下痢が数回あり、その後血便が見られます。腹痛を伴わない症例も少なからず見られます。通常は一過性であり、1~2週間のうちに軽快します。